(出典:ぴったりサービス)
先般、山陰地方の電子申請サービスの「とっとり電子申請サービス」と「しまね電子申請サービス」について深掘りした。
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【電子申請】とっとり、しまね電子申請サービスとは【方法解説】
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とっとり電子申請サービスとしまね電子申請サービスは県主導の申請サービス。県に対しての電子申請のほとんどは、とっとり、しまね電子申請サービスに集約されてる。
また、国主導の電子申請サービスの「ぴったりサービス」もある。
記憶に新しい、対象者一人につき10万円給付される新型コロナウイルス感染症緊急経済対策の特別定額給付金の申請は、このぴったりサービスで電子申請できたことは有名な話。
ぴったりサービスもまた、特別給付金のような国主導の申請に限らず、市町村独自の申請も行うことができる。
今回はそのぴったりサービスについて深掘りしたい。
①ぴったりサービスとはマイナポータルの機能の一部
(引用:マイナポータル)
ぴったりサービスとは、マイナポータルの機能の一つ。
そのマイナポータルとは、政府が運営するオンラインサービス。
子育てや介護をはじめとする、行政手続の検索やオンライン申請がワンストップでできたり、行政機関からのお知らせを受け取れたりする、自分専用のサイト。
マイナポータルでできることは以下の通り。
1、オンライン申請のぴったりサービス
住んでいる市町村の、子育てや介護をはじめとするサービスの検索やオンライン申請ができる。
今日では、子育てや介護以外の分野のオンライン申請をできる市町村がある。
2、自己情報開示
行政機関が保有する自分の情報を検索して確認できる。
3、お知らせ
行政機関から配信されるお知らせを受信できる。
4、情報提供等記録表示
自分の個人情報が、行政機関同士でどのようにやりたりされたか履歴を確認できる。
5、もっとつながる
外部サイトを登録することで、マイナポータルから外部サイトにログインが可能に
6、民間伝達サービス
民間企業などのお知らせを、民間伝送サービスを活用して受け取れる。
7、法人設立ワンストップサービス
法人設立に必要な諸手続きをオンラインでまとめて行うことができる。
8、就労証明書作成コーナー
許可保育所等の利用申込みの際に必要な「就労証明書」の様式を入手、作成することができる。
9、公金決済サービス
ネットバンク(ペイジー)やクレジットカードの公金決済が可能に。
10、よくある質問
操作方法のFAQの確認。
11、代理人
本人に変わって代理人がマイナポータルを利用できる。
12、マイナンバーカードのパスワード変更
マイナンバーカードのパスワードのうち、用者証明用電子証明書、署名用電子証明書、券面事項入力補助用の3種類について変更することができます。
と、長々とマイナポータルについて紹介したが、マイナポータルとは政府が運営するオンラインサービスをイメージしてもらいたい。
そして、今回紹介したい、「ぴったりサービス」はマイナポータルの機能の一部ということ。
もちろん、ぴったりサービスはマイナポータル同様、運営主体が国になる。
そして、鳥取県が主体の「とっとり電子申請サービス」、島根県が主体となってる「しまね電子申請サービス」と同様、「ぴったりサービス」も市町村等に対して電子申請を行える。
②電子申請で必要なもの
ぴったりサービスの電子申請に必要なものは以下の通り。
1、メールアドレス
必須ではないが、申請完了の通知や、申請管理番号の通知なども、登録するメールアドレスに送付されるようになっている。
なるべく、メールアドレスを用意しておく。GmailやYahooメールなどを用意しておく。
2、マイナンバーカード(本人確認が必要な申請ついて)
(引用:総務省)
全ての申請にマイナンバーカードにての個人認証が必要ではないが、ある程度重たい申請については、必要となってくるため用意しておきたい。
もってない人は、住まいの市町村よりマイナンバーカード取得申請を行う。
3、マイナンバーカードに対応スマホ(本人確認が必要な申請について)
本人確認に必要な申請について、対応スマホが必要に。
対応スマホについては、事前に確認しときたい。iPhoneについては、iPhone7以降の機種であれば、対応している。
スマホのお財布ケータイ機能に使われてる、FeliCaという技術を使用してるため、お財布ケータイに対応しているスマホであれば基本的に使用できるはず。
4、アプリのマイナポータル(本人確認必要な申請について)
スマホでマイナンバーを読取時に本アプリが必要に。
iPhoneの人はApp Storeから、Androidの人はGooglePlayからインストールしておく。
③ぴったりサービスでの電子申請の手順
電子申請方法は以下の通り
1、ぴったりサービスにアクセス
ぴったりサービスにアクセス(こちらから)
2、申請する市町村を選択する
申請する市町村をプルダウンから選択する。
3、検索条件を設定する
検索方法を選択は「カテゴリ」でOK。
カテゴリを選択(複数選択可)は「すべて選択」でOK。
そして「この条件で検索」をクリック。
4、申請一覧が表示される
選択した市町村の電子申請一覧が表示される。
5、申請を選び必要事項を入力し申請を行う。
申請を選択し、必要事項を入力する。
申請の流れはこれだけ。簡単。
④注意点
注意点は下記の通り。
1、手続きの説明だけで、申請できない手続きも
「電子申請可」のタグがついてるの手続きが、電子申請可能な手続き。これを目印に。
2、本人確認の必要な申請について
本人確認の必要な申請については、マイナンバーカード、対応スマホ、マイナポータルAPアプリが必要に。
⑤ぴったりサービスで特徴的な自治体
ぴったりサービスで特徴的な自治体は以下の通り。
1、全国の市町村でぴったりサービスの申請数が多いのは新潟県三条市
(引用;三条市)
全市町村の中で、新潟県三条市がぴったりサービスの電子申請数について、圧倒的な数を誇っている。
「子育て」や「介護」分野の手続きについては、多くの市町村が導入している。
しかし、三条市にいたっては、その分野でも深く、申請数を出している。
検索結果の該当件数59件は全国の市町村を見比べても、ずば抜けてる。
2、山陰においては安来市が申請種類が多い
(引用:安来市)
山陰においては安来市が進んでいる。
もちろん、「子育て」と「介護分野」は当然のこと、「市採用試験の申込み」や「美術展の申込み」の電子申請ができてしまう。
この姿勢には、「しまね電子申請サービス」でなく「ぴったりサービス」で電子申請を拡充していく意思を感じてしまうほど。
⑤まとめ
今回は国主導の電子申請の「ぴったりサービス」について深掘りした。
本サービスを使えば、役所に行かずに申請や届出ができてしまう。それが最大のメリット。
ただ、とっとり電子申請サービス、しまね電子申請サービス同様に、まだまだ、電子申請の数は多くはない。
だからこそ、国民一人一人が積極的に使用し、需要を高めれば、電子申請数も増えるはず。
今後、電子申請だけで役所手続きできる未来を期待したい。
その状況下で、山陰の中では安来市が一番多くぴったりサービスを活用していた。
山陰には県主導のとっとり電子申請サービスとしまね電子申請サービスがある中、ぴったりサービスで電子申請を展開している。
この姿勢には、今後も電子申請をぴったりサービスで拡充する意思の表れを感じる。
特別定額給付金がぴったりサービスで電子申請できたように、国主導の申請は、ぴったりサービスで展開されることが予想できる。
となると、おれはとっとり電子申請サービスやしまね電子申請サービスより、ぴったりサービスの方に電子申請が拡充され、国への申請も自治体への申請もワンストップでできることを期待している。
だから、安来市のぴったりサービスの電子申請の取組について応援したい。