(引用:山陰合同銀行)
山陰において圧倒的に地域金融の基盤を整えてる山陰合同銀行。
2020年の島根県メーンバンク実態調査ではトップのシェア62.01%(引用:帝国データバンク)鳥取メーンバンク実態調査ではトップのシェア48.64%(引用:帝国データバンク)数字を見て見てわかるように、島根鳥取の山陰両県の金融市場において圧倒的なシェアを誇っている。
一方、クレジットカード市場をみると、今やさまざまな企業から発行されている。それに伴いクレジットカードそれぞれに付帯するサービスや特典が異なる。つまり、クレジットカードの種類にどうのようなものがあるか知った上で、用途やライフスタイルにぴったりなものを選ぶことが大切となるということ。
しかし、山陰在住の人で、自分のメーンバンクだから、山陰合同銀行の窓口があるから、銀行にいけば信用できるし間違いないどろうという憶測から、脳死で「ごうぎんDuoカード」を選択し、メインのクレジットカードにする人が多い。
もちろん、ごうぎんDuoカードに付帯するサービスや特典がその利用者にマッチする場合もあり、その人にとって最適な一枚になることもありうる。
だが、必ずしもそうとも言えない。だからこそ、あなたにあったクレジットカードを選んで欲しい。
今回は、ごうぎんDuoカードを考察し、自分に合っているか見極めて欲しい。
ちなみに、ごうぎんDuoカードは一般カードとゴールドカードと別れているが、今回は一般カードについて取り上げる。
目次
その①:ごうぎんDuoカードの系統
クレジットカードは大きく4系統の発行会社に分けられる。
まずはこの系統の説明とともに、ごうぎんDuoカードがどの種類か見ていく。
それが以下の通り、
・銀行系クレジットカード
銀行や銀行グループが発行しているクレジットカード。
銀行が発行している分、信頼性が高いのが特徴。
また、持つ人自身も、保有しているだけで信用度は高まる。
そこの銀行が発行する、キャッシュカードと一体型が多い。
ごうぎんDuoカードもこれにあたる。
・信販系クレジットカード
信用販売会社が発行しているクレジットカード。
一般的に多様なサービスが充実している。
銀行系に比べて、ポイントが溜まりやすいのが特徴。
ライフカードやオリコカード、JCBカードがこれに当たる。
・流通系クレジットカード
流通業が営む会社が発行しているクレジットカード。
発行元が運営するサービスが大幅にお得になるのが特徴。
イオンカードなどがそれにあたる。
・ネット(通信)系クレジットカード
ネット系企業が発行するクレジットカード。
発行元のさまざまなWebサービスを利用時に特典を受けれるのが魅力。
楽天カードやヤフーカードやdカードなどがこれにあたる。
クレジットカードを大きく4種類に分けると、ごうぎんDuoカードは銀行系クレジットカード枠組みに当てはまる。
その②:ごうぎんDuoカードとは
そもそもごうぎんDuoカードとはどんなカードなのか?
簡単に言うと、ごうぎんDuoカードは山陰合同銀行発行しているキャッシュカード機能(引き出し、預入れ、振り込み)、クレジットカード機能(VISAまたはJCB)の1枚2役の機能を備えたカード。
山陰合同銀行の口座を持っている人、山陰在住者にお得で便利なサービスが受けれたりする。
ざっくり言うとこんな感じ。
その③:ごうぎんDuoカード(一般カード)の機能やサービス詳細
クレジットカード機能
クレジットカードとしての機能を有している。国際ブランドは「VISA」か「JCB」
キャッシュカード機能
「引き出し」「預け入れ」「振り込み」のキャッシュカードとしての機能を有している。
ごうぎんATM手数料のキャッシュバック
ごうぎんATMの時間外手数料を全額キャッシュバックされる。つまり、時間外の手数料は実質無料に。
(ローソン銀行・イーネット ATM ご利用手数料を月2回までキャッシュバック)
年会費は初年度無料
初年度年会費が無料。2年目以降は、下記の条件のいずれかを満たせば無料。
・クレジットカードのショッピング利用額が年間10万円以上ある場合
・月々の携帯電話料金(ドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイル)または中国電力の電気料金をクレジットカードで登録払をしていだいた場合
・25歳以下の方(JCBカードのみ)
ポイント制度
クレジットの利用でクレジットカードブランド(VISA、JCB)が提供するポイントがたまる。
ちなみに、クレジットカードでショッピングした場合、利用金額の合計1,000円(含む消費税等)ごとに1ポイント(1ポイント=5円相当)がたまる。
つまり、還元率は0.5%となる。
ちなみに、国際ブランドがVISA、JCBそれぞれの場合で、使用額等に応じてボーナスポイント制度は用意されているが、複雑で、ハードルが高いため説明は割愛する。
基本的には還元率は0.5%と思ってもらえたら。
おサイフケータイに対応
Apple PayとGoogle payともに対応。
キャッシング
利率は年15%である。
その④:クレジットカード発行数1位の楽天カードのスペック比較
発行枚数が1位の楽天カードとスペックを比較した結果がこれ。それぞれ一般カードを比較する。
カード | ごうぎんDuoカード | 楽天カード |
国際ブランド | VISA、JCB | VISA、Mastercard、JCB、AMEX |
年会費 | 1,375円(条件満たせば無料) | 永年無料 |
キャッシング | 15% | 18% |
ポイント還元率 | 0.5% | 1% |
ETC | 無料 | 550円(条件満たせば無料) |
スマホ決済 | Apple Pay、GooglePay | Apple Pay、GooglePay |
大きい特徴 |
時間外ATMが無料 |
楽天独自のポイントプログラム |
楽天カードの常時還元率1%は魅力。ごうぎんのキャッシング15%は、さすが銀行で優秀に感じる。ただ、キャッシングは借金。これを使う前提は望ましくない。というか使うな。
時間外ATMが無料にどれだけ魅力を感じるかが保有の論点になりそう。
その⑤:ごうぎんDuoカードをまとめると
本章までの要点を大きくまとめると、ごうぎんDuoカードとは下記になる。
・キャッシュカード兼クレジットカード
・ごうぎんATM時間外手数料が無料
・ポイント還元率は一般的に5%
その⑥:ごうぎんDuoカードを作るべき人
以上のようにごうぎんDuoカードはその特徴を理解していれば、お得に使えないわけでない。だが、よく理解していないとかえって損をしてしまうことも多そう。また、時間外のATM手数料が全額キャッシュバックされることは魅力的だが、2年目以降は年会費がかかるため条件をクリアしておく必要がある。
ただ、発行元が銀行ということもあり信頼があり、窓口が山陰の至る所にあるということは大きい強み。それらを加味した上で、持つべき人は下記の通り。
・メイン口座がごうぎん
・時間外のATM作業が頻繁にある
・ごうぎん窓口に頻繁にいき、ごうぎんサービスを活用する
・楽天カードのようなネットでの操作ありきができない
・情報リテラシーが低い
・今後も山陰に在住する可能性が高い
ただ、楽天カードとの比較で示したが、基本的にネット系のクレジットカードには、還元率など総合的なスペックは劣ってしまう。
例えば、支払いの行う度に、ネット系の1%還元クレジットカードであれば、常に0.5%の還元率の優位性が取れる。少額なら、まだしも、支払いが積もれば大きい差となる。
なので、持つべき人に当てはまらなければ、ネット系のクレジットカードを選ぶのが無難。俺自身、楽天の周辺サービスを多用するのもあり、「楽天カード(プレミアム)」を使用している。
だから、おれはごうぎんDuoカードが不要。今後も今のサービス内容のままなら作る予定はない。
使用場面をイメージして、本当にごうぎんDuoカードなければならないかを考え、作成の検討をして欲しい。