今日の日本では、さまざまなキャッシュレス決済がひしめきあっている。その事業者同士の顧客獲得競争として、独自のポイント還元に力をいれ、他社のキャッシュレス決済を図ろうとするところが多い。
もちろん、ポイント還元率が高いにこしたこはないが、その裏の盲点に気づかず搾取され続けることが一番の悪いシナリオ。
その盲点の一つの、「高額商品を高ポイント還元で売り捌く」という手法が一つになると考える。高額商品でもポイントをもらえるならお得だからと、ついつい買ってしまいそうになることもあると思う。
例えば「10%ポイント還元」という売り文句がある。これと似た表現で「10%オフ」という言葉もある。今回はこの「%ポイント還元」と「%オフ」について見ていく。
その①:%ポイント還元は%オフではない。
(%ポイント還元)=(%オフ)という勘違いをしている人が意外にも多い。
今回伝えたいことは「○○%ポイント還元は〇〇%オフでない」ということ。これを、知らずに生きていくと、知らないところで搾取され続けているという人生を歩まざるおえなくなることも。なので、それの違いについてキチンと理解していただだきたい。
また、基本的に「%ポイント還元」と「%オフ」が、同じ倍率であれば、「%オフ」がお得。これををしっかりと覚えてください。
この要素さえ抑えてれば、騙されずに済むことも。より豊かなお得ライフを凌駕するためにも身につけてほしい要素です。
その②:%ポイント還元と%オフとは
例えば1,000円の商品を買う時の10%のいついて考える。
%ポイント還元について
1,000円の商品買う時100円分(1000円×10%)のポイントがもらえます。言い換えると、1100円の対価を1000円で購入できるということになります。
つまり、実質的な割引率は次になります。
1000円÷11000円=0.9090….=90.9%
上式より、支払い割合は90.9%(0.9090)になる。何%を求めると。
1-0.9090=0.091=9.1%
10%ポイント還元の割引率は約9.1%オフとなる。
10%オフについて
文字通り、10%オフである。
この二つの事象より、%オフの方が割引率が高い結論が導ける。
その③:消費税の観点から
消費税の観点から、どちらがお得か見ていく。10%の消費税で、商品価格に消費税が含まれてないとする。
また同様に1000円で10%のポイント還元、%オフで際で考える。
10%ポイント還元について
商品価格にそのまま10%の消費税が乗っかるため。
1000円×0.1=100円(消費税)
となる。
10%オフについて
商品価格に消費税が含まれてない場合なので、割り引いた金額に消費税が乗っかる。
1000円×0.9=900円(10%オフ後の金額)
900円×0.1=90円(消費税)
となる。
この二つの事象より、消費税についても%オフの方がお得ということになる。
2021年現在の消費税は10%ですが、消費税が大きければ大きいほど、これに開きが出る。
その④:結論、%ポイント還元より%オフの方がお得
ここまでをまとめると
・割引率では、%オフがお得
・消費税では、%オフがお得
ということ。
このことより導かれる結論は
%ポイント還元より%オフがお得
だから、普段の買い物でも、ポイント還元を狙うよりも、まずその商品自体の値段を下げることに励むことが重要。
また、よく「○%ポイント還元で、実質○%オフに」という歌い文句がありますが、実際の還元率を今回のように計算してみると、等しくなることはない。
ただの、人間の購買行動を促進したいだけの誘惑セリフにすぎない。こうった情報にされず、搾取されない人生を歩んでもらいたい。