(出典:安来市)
QRコード決済できる役所窓口が増えてきた。
とはいえ、その大半はPayPayのみの導入にとどまる役所が多い。
そんななか安来市役所がPayPay、d払い、au PAY、楽天ペイを一括導入するという。
楽天経済圏の楽天ペイを普段使用する俺にとって、楽天ペイも使えるということは、安来市民が羨ましすぎる。
その安来市がQR決済会社を一括導入するのに使用したのが、「JPQR」という統一コード。
正直、耳馴染みがない。
そこで今回はJPQRと安来市役所のQR決済導入について深掘りしたい。
①JPQRとは
(出典:JPQR)
JPQRとは一般社団法人キャッシュレス推進協議会(総務省)が推進しているQRコード。
一つのQRコードで複数社のQRコードが使える点が一番の特徴。
1、JPQRのメリット
これまでQRコードは各社それぞれの仕様となっており、店舗側は決済サービスごとにQRコードを用意する必要があった。
また、ユーザーも決済する店舗がどの決済サービスに対応しているかによって、サービスを使い分ける必要があった。
そこで加盟店側、ユーザー側双方の利便性向上のために、一般社団法人キャッシュレス推進協議会が統一規格であるJPQRを作ったという。
店舗側は一度の申し込みで複数の国内決済サービスと同時契約でき、手続きの事務負担が軽減する。
ユーザー側はJPQRに対応している決済サービスであれば、どの決済サービスでもJPQRのQRコードを読み取ることによって決済をすることができる。
これがJPQRを導入する大きいメリットになる。
2、JPQRで導入可能な決済サービス
JPQRは、PayPay・メルペイ・LINEPay・d払いなど多くのQRコード決済に対応いる。
QRコード決済サービスが増えてきた昨今、ひとつのQRコードで決済ができるサービスは、利用者にとっても加盟店にとってもメリットに。
利用できるQR決済サービスは下記の通り。
- atone
- WeChat Pay
- au PAY
- OKI Pay
- UnionPay(銀聯)
- こい Pay
- Commoney
- J-Coin Pay
- d 払い
- はま Pay
- FamiPay
- PayPay
- ほくほく Pay
- Money Tap
- メルペイ
- ゆうちょ Pay
- YOKA!Pay
- LINE Pay (新規申込終了)
- 楽天ペイ
耳馴染みのあるQR決済は網羅している。
この中から、店舗はJPQR導入時に好みのQR決済サービスを自由に選択できる。
②安来市のJPQR導入の概要
(出典:安来市)
安来市は、このJPQRを導入する。
その概要について解説する。
1、利用可能なQR決済サービス
JPQRでは、店舗側がQR決済サービスを自由に選択肢導入できる。
安来市では、下記のQR決済サービスが使えるようになる。
- PayPay
- d払い
- au PAY
- 楽天ペイ
このQR決済サービスの大手4社が使えるようになる。
QR決済を利用している多くのユーザーは、この4社のうちいずれかは使用しているはず。
2、利用開始時期
安来市役所のJPQR開始時期は令和4年2月28日(月)から。
3、対象窓口・対象料金
対象窓口・対象料金は以下の通り。
(引用:安来市令和4年2月28日から市役所窓口等でQRコード決済を導入します)
市役所窓口以外に、安来市役所管轄の施設などでも利用できるのは嬉しいとこ。
4、注意事項
安来市役所窓口でのQR決済はレシートが発行されない。領収書が必要なときはレシートが必要な場合は現金決済を。
③安来市役所窓口での使用方法
一般的に、QR決済サービスには以下の2種の支払い方式がある。
【ストアスキャン方式】
ユーザーがアプリを立ち上げてバーコードを表示し、店舗側がユーザーのバーコードをスキャンして読み取り、金額を入力して支払いをする方法。
【ユーザースキャン方式】
店舗側が提示するQRコードをユーザー側がスマホのアプリで読み取って支払う方法
コンビニやチェーン店などは、ストアスキャン方式を採用しいることが多く、読者もストアスキャン方式が馴染みがあるはず。
しかし今回安来市役所が導入した決済方式はユーザースキャン方式。
まだ、ユーザースキャン方式をしたことがないという人も多いはず。
そこで、ユーザースキャン方式を説明する。
1、ユーザースキャン方式の手順
- 決済アプリを立ち上げて、お店のQRコードを読み取る
- 支払金額を自身で入力し決済ボタンを押す
- 決済完了する
と、これだけ。慣れれば簡単。
2、注意点
注意点は金額を自身で入力するというところ。
金額を入力間違いしないよう注意したい。
④まとめ
今回はJPQRと安来市役所のQR決済導入について深堀した。
JPQRとは、複数あるQR決済サービスをひとつのQRにまとめ、店舗・ユーザーにとってスムーズな支払いができてしまう、国が推奨する統一QRコード。
安来市役所は令和4年2月28日から、このJPQRを使い、PayPay、d払い、au PAY、楽天ペイの窓口支払いを導入する。
PayPayは導入している市役所は最近多く聞くようになったが、d払い、au PAY、楽天ペイを導入している市役所は正直少なく珍しい。
だから、俺みたいに「楽天経済圏で楽天ペイを使用しています」みたいな人にとって朗報。
安来市役所窓口で支払をするときは、これらのQR決済をぜひ活用して欲しい。